定数k
定数kとは、64回のローテーション処理に変化を与えるための材料です。 すべてに異なる値が割り当てられていて、値同士には何の関連性もありません。定数Kの一覧はこちらです。
428a2f98 71374491 b5c0fbcf e9b5dba5 3956c25b 59f111f1 923f82a4 ab1c5ed5 d807aa98 12835b01 243185be 550c7dc3 72be5d74 80deb1fe 9bdc06a7 c19bf174 e49b69c1 efbe4786 0fc19dc6 240ca1cc 2de92c6f 4a7484aa 5cb0a9dc 76f988da 983e5152 a831c66d b00327c8 bf597fc7 c6e00bf3 d5a79147 06ca6351 14292967 27b70a85 2e1b2138 4d2c6dfc 53380d13 650a7354 766a0abb 81c2c92e 92722c85 a2bfe8a1 a81a664b c24b8b70 c76c51a3 d192e819 d6990624 f40e3585 106aa070 19a4c116 1e376c08 2748774c 34b0bcb5 391c0cb3 4ed8aa4a 5b9cca4f 682e6ff3 748f82ee 78a5636f 84c87814 8cc70208 90befffa a4506ceb bef9a3f7 c67178f2
見ていて頭が痛くなりそうですが、横に8つ縦に8つの合計64個の定数です。
64回のローテーション処理で、1回につき1つずつ利用します。
FIPSにはこの値の説明に the fractional parts of the cube roots of the first sixtyfour prime numbers.
とあるので、
先頭から64個分の素数の立方根の小数部分?っぽいのですが、よく分かりません♪
WIZ.は英語読めないのでGoogle翻訳に丸投げしました。(´・ω・`)
とにかく、この定数と前ページで拡張したメッセージブロックを使ってローテーション処理を行うことで、わずかな違いでも全く違うハッシュ値を導き出せるようにしているのです。
ただ、ここまでの説明でもまだ不十分であることは覚えて置いてください。 実際には既存のハッシュ値を使い、複雑な演算処理を行って2つの値を導き出し、それをローテーション処理で使用します。 この過程はVisual Basicのコーディングの中で解説します。
さて、ここまでSHA-256のアルゴリズムについて大まかに解説しました。 次ページからいよいよVisual Basic 2005によるコーディングとともにより細かく解説していきます。